皆さんこんにちは!
こころ鍼灸整骨院の院長の眞嶋です!
当院は伊丹市北野にあり先日4月に9周年を迎えました!
これからも地域の皆様の健康に少しでもお役に立てれるように地域密着、地域貢献頑張っていきますので今後ともこころ鍼灸整骨院をよろしくお願い致します!
今回は、『五十肩』についてお話ししようと思います。
四十肩とも呼ばれることもあります。
皆さん一度は聞いたことがあるのではないかと思います。
五十肩とは?
ある日突然、何もしていないのに腕を動かした時に肩に鋭い痛みが走ることありませんか?
それは実は四十肩、五十肩の始まりの症状とも言われており
一般的によく言われる五十肩とは「肩関節の周囲が痛む症状」の総称で肩関節周囲炎とも呼ばれており、肩の痛みを発生させる疾病が複数存在しているので『どこが悪いのか』をはっきりとさせないまま治療するといつまで経っても治らないもしくは悪化してしまうことがあります。
五十肩のタイプ(損傷部位)
肩関節腱板炎
肩関節には腕を上げる際に働く【回旋筋腱板】と呼ばれる筋肉が付着しています。加齢とともにこの筋肉が硬く細くなり弱くなってしまい炎症を起こしてしまった状態が肩関節腱板炎です(単に回旋筋腱板損傷ともいわれる場合もあります)。この肩関節腱板炎は四十肩・五十肩の中でも大半を占めているといわれています。
肩峰下滑液包炎(けんぽうかかつえきほうえん)
肩関節の動きの自由度を確保するために筋肉と骨の間には、第2肩関節と呼ばれる肩峰下滑液包という袋が存在しています。
この袋の中には滑液とよばれる液体が入っていて、肩関節の複雑な動きに対応できる仕組みになっています。
この肩峰下滑液包が何らかの原因で炎症を起こした状態を指します。
上腕二頭筋長頭腱炎
もっとも名前の知られている筋肉ではないのでしょうか?
二の腕の力こぶをつくる時に固くなる筋肉が上腕二頭筋です。
この上腕二頭筋の腱は上腕骨の通り道(結節間溝)を通って肩関節に付着しています。
この通り道である上腕骨と上腕二頭筋の腱がこすれて炎症を起こした状態を上腕二頭筋長頭腱炎といいます。主に、腕を上げたり、ひねったりするとズキっとした痛みを感じます。
これらの疾病のほかにも、烏口突起炎(うこうとっきえん)、不安定性肩関節炎、石灰化沈着腱板炎などの疾病が原因となり痛みが発生している状態がいわゆる四十肩・五十肩といわれます。
五十肩の発生と経過
五十肩は中年以降に発症することが特徴でありますが、40代で発症した場合は四十肩、50代で発症した場合は五十肩と呼び、呼び名が変わりますが同じ病気(肩関節周囲炎)です。全日本人口の2-5%がかかるとされており、特に40歳から60歳の女性に多いとされています。
また糖尿病、甲状腺疾患、自己免疫疾患などの内科的基礎疾患の人は五十肩になりやすく、10%近く罹患率が増加します。
肉体労働者よりもデスクワークに従事する人に多いとの報告もあります。
ほとんどが片側の肩のみに症状があらわれることが多いです。
その後、肩を動かすときに、痛みが二の腕や手先に伝わるようになります。
しびれをともなうこともあり、眠れないほどの痛み(夜間痛とも言います)が生じます。これは肩関節の炎症によるもので、急激な痛みは、数日間でおさまります。
ここまでを急性期と言います。
急性期の痛みが治まるとともに、鋭い痛みから鈍い痛みへと変化し、肩を動かせる範囲がだんだん狭くなっていくことがあります。
日常生活で困難な動作が増え、結髪、洗髪、洗体、更衣動作が障害されやすく、レクリエーション、スポーツ活動も制限されます。
特に肩を上げたり、後ろに回す動きが困難になります。
これを拘縮といいます。
痛みのために、肩の筋肉を動かさないでいると、組織の癒着が起こり、さらに動かなくなって治療が長引きます。
痛いから動かしたくない→動かさなくなる→さらに動きにくくなる→痛いから動かしたくない
といったような悪循環に陥ってしまいます。
肩関節周囲炎は年齢とともに肩の部分にある関節を覆う膜や骨同士を結びつける人体の柔軟性が低下する事で起こると考えれています。
また上腕部の筋肉と骨をつなぐ腱板が加齢に伴い変性し細く弱くなり、炎症を起こすことも原因といえます。
肩関節は上腕骨、肩甲骨、鎖骨の3つの骨で支えられ、肩を大きく動かすために肩甲骨関節窩が小さく上腕骨頭のはまりが浅い。骨だけでは構造的に不安定なところを関節包や発達した腱板が強度を高めている。
そのため肩の酷使によって炎症や損傷が起こりやすく、痛み、可動域の制限が起こると考えられる。また関節の炎症は肩峰下の滑液包や関節周囲の筋肉に広がることがあり、このような肩関節周囲炎が狭義の五十肩と呼ばれます。
四十肩、五十肩は、痛みの強い「急性期」と、痛みは落ち着いているが思うように肩が動かせない「慢性期」、痛みが改善する「回復期」に分けられ、ほとんどの場合、経過と共に痛みは改善していきます。
ところが、肩の動き可動域の減少(拘縮)がちゃんと治療を受けないと残存することが多いです。
■急性期
1)鈍痛
肩のあたりが重苦しい感じ
肩の関節がピリッと痛む
↓
2)感覚異常
肩周りの感覚が鈍くなってくる
腕に違和感を感じる
首や肩のあたりに張りを感じる
↓
3)疼痛
ズキズキと、うずくような痛みがある
肩を動かす際に痛みを感じる
朝晩に痛みが強くなってくる
↓
4)夜間時痛・安静時痛
動いても痛いし、何もしなくても痛い
夜寝る時に痛みがあり寝つけない、痛みで目が覚める
■慢性期
・夜間時痛、安静時痛は軽くなる
・過度に動かしたときに、強いつっぱり感がある
・急性期の痛みにより、動かさない状態が続くことで関節が硬くなり、動かせる範囲が狭くなる
■回復期
・徐々に痛みが改善し、動かせる範囲も広くなる
・動かしても痛みが出なくなる
大切なのは急性期から慢性期の期間をいかに短くするかで最終的な治療期間が決まります。
そのためには、正しくどこを痛めてしまったのかということと、それに対しての適切な時期を見極めた治療を行うことが大切です。
四十肩、五十肩と肩こりはどのように違うのでしょうか?
簡単に説明すると肩こりは「筋肉疲労」、四十肩や五十肩は「炎症」の状態です。
一般的な肩こりは筋肉の緊張からくる、血液循環の悪化が原因。
習慣化した姿勢の悪さや、運動不足、ストレスにより筋肉疲労がおこり、張りや痛みを引き起こします。
一方、四十肩、五十肩は老化などにより、肩関節をとりまく関節包や腱板に炎症が起こる事で痛みが生じると言われています。
その為年齢の若い方より、中年以降に発症する事が多いのです。
肩こりと四十肩、五十肩では対処の仕方が異なる場合があります。よく「五十肩は放っておけばいつか治る」といわれますが、はたして本当なのでしょうか?
平均して1~2年で治りますが、なかには何年も痛みの残る人や、痛みが改善しても可動域の制限が残ったままの人もいます。誤った判断で痛みを放置せずできるだけ早めに受診して、適切な治療を受けることが大切です。
当院での治療
まず、急性期の痛みの強い時期には荷物や肩を上げる動作で肩に負担をかけないようにし、比較的安静保ってもらえるようしていただき、痛みを抑えるため乱れてしまった肩の関節のアライメントを整えて負荷を取り除いたり、鍼治療を行ったりして痛みを抑え早く急性期が終わるように治療します。
痛みが落ち着いてきた拘縮期では痛みのない範囲で動かすように運動療法や引き続きの肩関節の負担を取り除くためアライメントの整え続けます。
慢性期や回復期では痛みの状態を確認しながら、できてしまった関節の拘縮を改善する運動療法(トレーニング)や可動域を増やすためストレッチや筋緊張の緩和をはかりしっかりと早く今までの生活ができるように、また、五十肩が再発しないように治療致しますので
五十肩かも?と思ったらすぐにこころ整骨院にご相談ください!!